ぶいふぇべうふ

昔プレイしたゲームだったりの感想をかいてます。

ファミコンリミックスをプレイした感想

よかった点

・リミックスステージという、原作を改造して難易度を上げたステージがあり、ファミコンゲームはプロだという人でも遊びがいがある。

リミックスステージでの改造例:
○コースやスコアなどの画面表示が左右反転しているミラーコース。
○とつぜん足場が見えなくなったり、暗闇やズームで周りの視界が悪い状態でプレイする。
ドンキーコング25mコースにてマリオの位置を正確に狙うジャッキ(ジャンプ台)が落ちてくる。
ドンキーコングでのプレイヤーキャラとしてリンクがマリオの代わりに登場し、ジャンプもハンマーも不可の状態でタルや敵を避けながらクリアする。
マリオブラザーズルイージを敵のほうへ押し出し、ミスさせる。
○静止できないマリオでスーパーマリオブラザーズで出されたお題をクリアする。 等

・クリアタイムに応じて最大3つまでの星が付く。また、さらに速いタイムを出すと虹色の3つ星になる。虹色3つ星はかなりタイムが速くないと取れないステージも数多くあるためやり込める。ちなみに星の数の判定はクリアタイムのみなので、ミスしてもステージによっては虹色がもらえることもある。

ファミコンゲームが元なので、最近のマリオをはじめとしたゲームのようにお助け要素がなく、自分のテクニックだけが重要視される。しかし、学校の教科書や自動車教習所の実地風味で、はじめは簡単で徐々に難しくなっていく方式のため、原作を未プレイの人でも効率よく腕を上げられ、高難易度のリミックスステージへの布施となっている。作品ごとのルール・遊び方がわからない人のために、プレイムービーも用意されている。

・上記の星を一定数集めるごとにリミックスステージがアンロックされていく。星をなかなか取れないといつまでたってもリミックスステージのステージが増えないが、中には簡単に3つ星を取れるステージもあるため、ファミコンゲームはぜんぜんダメという人でもない限り問題ない。(ただし、リミックスには2があり、それをクリアするとさらにボーナスステージが出るが、それを全アンロックするためにはスター600が必要となるのでこれだけは例外。ゲームがうまくてもなかなか星3が取れない人や、嫌いなコースを放置する初心者はきついかも。)

Miiverseに対応しているので、行き詰ったときでも他の人に攻略法を聞ける。(返信があれば)

・通常、前のステージをクリアしないと次のステージがオープンされないが、いつまでもクリアできないと次のステージが公開されることがある。攻略詰まり防止のための救済処置。

スーパーマリオブラザーズで隠しブロックを見つけるステージがあるが、いつまでも見つけられないと場所をあらわすヒントが画面に丸で表示される。(上級ステージになると出なくなる。)

・ステージの目的を達成した時点でクリア判定となり、その直後に敵に当たったり穴に落ちるなどしてミスしても問題ないため思いっきりプレイできる。

残念だった点

・PROコントローラの類やWiiリモコンの使用不可。とにかくWii Uゲームパッド以外のコントローラに一切対応しない。(ゲームパッドの機能を使うゲームは本作の収録作品には無いにもかかわらず)

・本ソフトでのMiiverseの機能を利用許可するようにソフト起動の際、毎回聞いてくる。些細なことだが毎回のため、うっとうしく感じる人もいるかも。(一度でもMiiverseの利用を許可するとデータを消すまで二度と聞いてこなくなる。)
上記2点は、任天堂まれに見る手抜きとしか言いようがない。正直、意外だった。

・裏ゼルダの壁抜けを実行するステージがある。このように原作を知らないと攻略できないか、または攻略法を理解するまで難しいパートもある。

・本作でのものなのか原作でのものなのかわからないが、一部ゲームにバグがある。(自分が確認したのはクルクルランドで、ステージ開始前に十字キーを押したままAボタンを連打するとキャラが動けなくなる。)

・操作ボタンを変更できない。特にスーパーマリオブラザーズではジャンプがA、ダッシュはBかXで操作し、Yは機能しないため、SFCマリオコレクションやマリオワールド、最近では3Dランド・3Dワールドなどをプレイしたことがある人だとYボタンがダッシュだったために、はじめのうちは違和感を感じるかもしれない。

・敵の動きがプレイごとに異なる場合がある。各ゲームパートをクリアしていく方式の作品の場合、常に同じ状態でプレイできなければいけないと思う。(例:スーパーマリオブラザーズのエリア4でクッパのはく炎を避ける部分があるが、プレイごとに炎の高さがかわる事がある)

・ゲームをクリア(初回でも2回目以降でも可)するごとにBitというポイントがもらえ、一定数たまるごとにMiiverseで使えるハンコがもらえるが、ゲームをすべてクリアしても場合によってはまだアンロックされないハンコがある場合があり、ハンコもすべてアンロックして実質、オールクリアを目指すためには、単にハンコをアンロックするためだけにクリア済みのゲームを再度クリアするという作業感にとらわれる。(自分の場合はオールクリア時点で、7つのハンコがアンロックされずに残りました。)
ファミコンのゲームは単純で、本作でのリメイクでのルールも単純なので、作業感が近年のゲームよりも激しい。

・リミックスステージは画面が派手になっており、キャラクターの後ろに影があるなどするので、人によってはわずらわしく、プレイしづらいと感じるかもしれない。

まとめ

メイドインワリオファミコンステージのように、一部を切り出したファミコンゲームを各ステージで出された目標(お題)を時間内にクリアする方式でステージをクリアしていくゲームです。ただし、メイドインワリオのように数秒で終わるミニゲーム風味ではなく、数十秒から数分まで程よく遊べるしっかり内容の濃いゲーム性のあるお題になっています。

「最近のゲームはぬるい。難しいゲームがやりたい」という人、「ゲームは何度も失敗して攻略法を模索したり、タイミングをつかむものだ」という人は買いです。
ステージが進むごとにどんどんその要素が強くなっていきますし、何度も失敗してタイミングをつかむ昔のプレイスタイル方式のため、楽しめると思います。最後のステージは圧巻です。

ファミコンは遊んだことがないが、最近のマリオとしては珍しく、何度もミスして覚える部分が用意され面白かった3Dワールドを嫌にならずに最後までクリアしたチャレンジ精神のある人も楽しめると思います。

逆に言えばマリオの難しいコースを遊ぶ前には必ずマリオをパワーアップさせてからでないと絶対にクリアできないという人や、無敵およびプレイがうまい人と一緒にプレイできるなどの何らかのお助け要素がないと困る人、ゲームはプレイスタイルに関してもゲーム進行に関してもスラスラとストレスなく進める爽快感が大切だという人には向きません。
また、ファミコンのゲームですから単純な操作性や違和感・癖のある操作性、遊び方が嫌いな人にも向きません。

突然敵が現れる・敵や弾が速すぎるなどの理不尽さ(強いて言えば一部ソフトで足場の端に当たり判定が無いものはありますが)はありませんが、すべてのゲームがタイミングが重要視されており、何度も失敗してタイミングを覚えることが重要なため、何度も失敗すると嫌になる人にも向きません。
失敗にぶち切れてコントローラやポータブルゲーム機をブン投げるような人も買わないほうがいいです。そういう人がプレイすると、たぶん何度もたたきつけたり投げたりするのではないかと思います。

原則的に本作はファミコン世代からの熱中プレイヤーやゲーマー、マニア向けの作品であり、最近いくつかの作品で見られるゲームは気軽に遊ぶものだというプレイスタイルを持つ人向けではないと思います。