STELLA GLOWをプレイした感想

よかった点

歌に特別な力があり
過去の記憶を持たない主人公はヒロイン達に対して特殊な能力がある等
これらの設定は過去にアニメやゲームで使われてきたものばかりではあるが
設定を上手くストーリーに落とし込みストーリーを上手くシステムに組み込んでいる。

取得経験値に緩いレベル補正がかけられていること
終盤までそれほどお金がショートすることがないことで
常に適度なゲームバランスで戦闘を楽しめる。
城壁を登る際に雨のように矢が降ってきたり
回復と遠距離攻撃を備えた鳥の群れに遭遇することもない。
拠点防御でもないのに近づくまで動かない紳士・淑女な敵が多いこともあるが
ほとんどのミッションは初見でもクリア可能
特殊条件を満たそうとするといくらか気を遣うくらいで
ゲームバランスに関して特に優秀。

キャラの数の割には能力的に死んでいるキャラがいないことも特徴で
・アーチのかばう
・ユアンのデリバリー
・モルディの人形
・キースのロックオン
など使いにくいとされるキャラでも状況によって助けられることも多い。
(´-`).｡ｏＯ(モルディもうちょっと速ければ…)

ストーリーにおいても
終盤になって唐突に超展開が起こってプレイヤーが置き去りなんてことが無く
序盤から終盤まで展開の密度の差が大き過ぎないのもいい。
経験値や金稼ぎで淀むことがほとんど無く
ダレずにストーリーが進むのも(今時のゲームとして)良。

キャラクターも総じて魅力的で
移り気な人は推しキャラが何度か変わるのでは。
主人公は気の利く天然タラシのやや難聴タイプ。
個別の(ちょっとした)エピソードは一人しか選べないので
完全なハーレムになるわけではないが。
テキストは「ナニをナニするRPG」ほど青臭くなく こなれている(と思う)。

UI で引っかかるのは
ショップの編成画面で LR のキャラ変更ができないこと
戦闘の初期配置が離れている場合に若干不親切さを感じる程度。
オーブの選択画面はちょっと見にくいか。
ステータス画面で
オーブとパッシブスキルが一覧で表示されないのが残念ではある。
(一つずつタッチすれば見られる)
他にストレスを感じることはほとんど無く
ある意味で SRPG の肝と言ってもいい操作の快適性においても高いレベル。

セーブ関連でも
何戦か日常に戻ってこれないときは別にセーブするように促され
連戦になる場合も中断セーブを促され
やり直す場合も
ミッションの最初から・中断セーブから・通常セーブから選べることになり
詰んでやりようのない虚無感に陥ることはまずなさそう。

個人的には
SD キャラの厨二っぽい攻撃モーションは結構好き。

残念だった点

地形効果が無視できるレベルで
大抵 何も考えずに背後をとればなんとかなる。

調律イベントでは戦うものがほとんどで
パズル要素など遊び心をもっと入れても良かったのでは。
作る方は大変かもしれないが。

２週目で追加シナリオ・ミッションか何かの DLC があると良かった
せっかくの良作がこれで終わるのはもったいない。
各キャラについてももう少し掘り下げられそう。

まとめ

ニンテンドーeショップでキャンペーンをやっていたので購入。

全体的にそつが無く SRPG でこれだけ上手くまとまっているものは珍しい。
ストーリーやキャラクターについては
プレイヤーそれぞれ主観もあるため 神ゲーとまではいえないかもしれないが
ゲーム性については
丁寧に作られたかなりの秀作であるといって差し支えないと思う。